作業療法士による発達支援コラム~つま先立ちをしてしまうお子様について~①

 

今回はつま先立ちをしてしまう原因や改善するための支援方法をご紹介したいと思います。つま先立ちは、お子様の特性が影響している可能性があります。運動面での不器用さに加え、他にも様々な原因が考えられるため、いくつかご紹介させていただきます。

 

【考えられる原因】

・筋肉の緊張

筋肉を緩めたり、力を入れるコントロールが難しい。

・バランス力

姿勢を保つ力が不足している。

・感覚の処理が難し

不安定さに気づきにくい、又は不安定さを楽しんでいる場合がある。

・神経発達の遅れ

つま先立ちから徐々に踵を仕えた歩き方を獲得する発達過程に遅れが生じている。

・習慣や模倣

小さいころに誰かの真似をして、それが定着している場合がある。

つま先立ちは、提携発達のお子様にも見られますが、多くの場合、成長とともに自然に消失します。しかし、なかなか改善しない場合は、さまざまな要因が考えられるため、注意が必要です。

 

【つま先立ちのデメリット】

・運動時に疲労感や痛みを感じやすい。

・日常生活で歩く際に疲れやすくなり、店頭のリスクが高まる。

・成長と共に筋肉や関節への負担が増し、足の痛みや歩行への影響が強くなることで足の形が変形しやすくなる。

【対応策】

・感覚遊び

ブランコ、縄跳び、トランポリンなどの活動を行い、お子様の好きな感覚を評価し、それに合った感覚刺激を取り入れていきます。

・環境調整

安全に歩ける場所を確保しましょう。

店頭の危険を避けるため、地面に物を置かず、手をつく場所を確保しましょう。

運動を行う際には、歩きやす靴を履き、適度な休憩を取り入れましょう。